第二新卒採用のメリットと注意点

そもそも「第二新卒とは」?

第二新卒という言葉を最近よく耳にするようになりました。第二新卒とは一般的に「新卒者と同様に大学を卒業して入社したものの、数年(1〜3年程度)で転職を目指す、または実際に転職する人々のこと」を指します。

まだまだ聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが、企業によっては、第二新卒だけを募集する採用枠を設けていたりもします。

今回は、第二新卒を採用するメリットと注意点をお伝えします。

第二新卒が生まれる原因と現状

①第二新卒が生まれる原因

第二新卒が生まれる原因は、採用のミスマッチが最も多いと考えられます。

採用のミスマッチとは企業と学生が相思相愛でない状況を指します。理由としていくつか挙げられます。

例えば、ブラック企業や様々なハラスメントによる「劣悪な職場環境」、当初の見込み通り「成長が期待できない環境」、新卒社員にとって「やりがいや納得のいく評価を得られない環境」などが挙げられます。

②第二新卒市場の現状

企業における最たる課題として人手不足があります。そこで注目されているのが、第二新卒です。

マイナビジョブ20’sによれば、第二新卒を積極的に採用して行きたいと考えている企業は6割以上にのぼります。売り手市場が続く中で、これからも第二新卒に注目が集まるものと考えられています。

第二新卒者を採用するメリット

メリット①新卒よりも社会人経験がある

第二新卒を採用するメリットとはなんでしょうか?

メリット1つ目は、社会人経験のない学生よりも社会人マナーがあり、組織で働くことを理解していることです。

そのため、企業は第二新卒を採用すると4月入社の通常の新卒を採用した場合と異なり、入社してから社会人基礎の研修や教育にかける時間を減らすことができます。

新卒採用のような社会人基礎の研修や教育が必要なく、入社してからすぐに業務にあたってもらうことが可能なのは、第二新卒を採用するメリットの一つです。

また、転職先が前職と同業種の場合はすでにある程度業界のことを知っていたり、その業界で使えるスキルや経験を備えている場合もあり、即戦力は難しものの、新卒社員よりも早く業務に慣れることができます。

メリット②:新卒よりも内定承諾から入社までの期間が短い

第二新卒の大きな特徴とも言えるのが、採用時期です。新卒採用と異なり内定承諾から約半年もしくはそれ以上かけて入社を待つ必要はありません。

基本的に採用が決定してから、長い時間を空けることなく入社してもらうことが可能です。

また、新卒採用における一括採用とも異なりますので、企業の任意のタイミングで募集をかけることができます。

特別に採用の期間を設けない通年採用が一般的ですので、応募者としてもタイミングに縛られることなく応募することが可能になります。

第二新卒者を採用するときに気をつけたい事

第二新卒を採用するメリットについてお伝えしてきましたが、いくつかのメリットがある反面、採用する上で気をつけたい点もいくつかあります。

ポイント1)再度離職される可能性

第二新卒は、一度離職している経験を持っています。ポイントは、離職するまでの早さです。

第二新卒は1〜3年以内という短い期間内で離職を経験し、企業側は自社にとっても「また短期間で離職されるのではないか」という疑問を持って採用選考を行う方がいいでしょう。

採用選考時に「なぜ前職をやめたのか」「何が原因だと考えているか」としっかり向き合うことが大切です。

ポイント2)中途採用よりも戦力化に時間がかかる可能性

第二新卒は社会人を経験している反面、一般的な中途転職者の採用とは状況が異なります。

基本は新卒に近い区別をされるので、キャリア採用(中途採用)ほどの能力や経験を期待はできません。

第二新卒に対する期待値が高すぎると、過度なプレッシャーになりかねません。

採用選考の際は「その人物にどのような能力や経験があるか」という視点ではなく、新卒採用により近いポテンシャル採用的観点、つまりこれからの成長に繋がる潜在能力を見極めるスタンスで行うとよいでしょう。

キャリア採用のような即戦力とはならない可能性があることも忘れないようにしなければいけません。

ポイント3)前職の慣習が抜けない可能性

第二新卒は、一定期間は社会人として働いてきたために、前の会社での働き方や考え方が基準として残っている場合があります。

こうやって働く「べき」という固定概念は、新たに採用しようとする企業にとって注意すべきポイントとなる場合があります。

新卒社員と異なり、良くも悪くも比較対象があります。前職との比較を通して、自社に対する不満が現れる可能性も否めません。

そして、不満が溜まるにつれて離職される可能性も高くなります。

お互いが不幸にならないためにも、面接時に自社の事業内容や経営理念などが第二新卒の方の求めているものと乖離がないかどうかを見極める必要があります。

まとめ

今回は「第二新卒」のメリットと気をつけるポイントについて紹介しました。以下、まとめになります。

  • 第二新卒とは一般的に「通常の新卒者と同様に大学を卒業して入社したものの、数年(1〜3年)で転職を目指す、または実際に転職する人々のこと」を指す。
  • 毎年約30%の新卒者が早期離職しており、約3人に1人は第二新卒者となっている。
  • 第二新卒を採用するメリットは、新卒よりも社会人経験があり通年で採用可能。 
  • 第二新卒を採用する際に気をつけたいことは、再度離職の可能性があり、キャリア採用よりも戦力化に時間がかかる。