新卒の就活サイトを最大限活用するポイントを解説【自社に合った求人媒体の選定が鍵】

今日、新卒採用における採用手法や使う求人媒体、採用サービスは多様化し、選定の仕方や活用方法は企業によって異なります。

今回は、学生と企業が出会うきっかけとなる「就活サイト」について、その分類やそれぞれの特徴、選定する際や活用の際に押さえておくべきポイントについてまとめました。

新卒の就活サイト(求人媒体)を4つのタイプに分類

  1. 総合型の就活サイト
  2. 特定の業界・職種に特化した就活サイト
  3. 特定の学生層向けの就活サイト
  4. 逆求人型の新卒採用サイト(ダイレクトリクルーティング)

①総合型の就活サイト

『リクナビ』『マイナビ』に代表される総合型の就活サイトは、業界や職種、企業の規模に関わらずどの企業も掲載することができ、またその知名度の高さ・歴史の長さから学生の登録者数が圧倒的に多いことが特徴で、特に幅広い人材を集めたい総合職採用を実施している企業に向いていると言えるでしょう。

特化型の就活サイトに比べると出稿費用は高めに設定されていますが、圧倒的な数の企業や学生に利用されているだけあって、企業と学生の双方の視点に立って情報提供やサポートを行ってくれたり、使いやすさ(UI/UX)を追求していたりするサイトが多いです。

業界・職種総合型の就活サイトの中にはリクナビマイナビのような全国規模のサービスの他、地域別、都道府県別の総合型サイトもあります。

また、新卒を含む20~30代若手向けのWantedly Admin、第二新卒向けのキャリタス就活エージェントといったように、一口に総合型と言っても様々な就活サイトがあるので、自社のターゲットや予算、地域に合わせて選択する、または使い分けることがポイントです。

②特定の業界・職種に特化した就活サイト

総合型の就活サイトでは、知名度のある人気企業に学生の目が向いて自社が埋もれてしまいがちですが、自社の業界や募集する職種を限定した就活サイトでは、そこに登録する学生は元々その業界や職種に興味を持って活動しているため、より効率的にターゲット学生へのアプローチがしやすくなります。

また、業界研究セミナーや、先輩との座談会といったイベントや学生向けのお役立ちコンテンツが企画されているサービスもあります。

以下はごく一部ですが、例えば業界別は下記のような就活サイトがあります。

また、特定の職種・専門性の高い技能の採用に特化した就活サイトは、主にITエンジニアやWebデザイナーといった、IT分野で活躍したい理系学生やクリエイティブ系の専門学生向けのものがメジャーです。

GitHubアカウントと連携して実際の制作物や実装したソースコードを確認したり、学生に作品展示の機会を提供するイベントを開催したりと、企業が学生のスキルを見極めてマッチングできるようなサービスが提供されていることがあります。

こちらも一例を下記に挙げておきます。

  • paiza 新卒:IT/Webエンジニア採用に特化。コーディングテストをクリアした学生のみがユーザー登録可能。
  • エンジニア就活:日本最大級のITエンジニア・デザイナー向けの新卒採用メディア。
  • クリ博ナビ:クリエイターとITエンジニアに特化した就活サイト。マスコミ・メディア・映像業界のセミナーやイベントを全国で開催。

③特定の学生層向けの就活サイト・求人媒体

特定の学生層向けの就活サイトでは、企業がターゲットとなる学生の特徴を理解した上での採用活動を行うことができます。

以前から理系に特化した就活サイトはありましたが、近年では下記の例にあるような、体育会系の学生や留学生に特化した就活サイトも出てきています。

  • 理系ナビ:理系学生に特化した就活サイト。機電系・情報系の学生が多く、修士1年が約半数を占める。
  • アカリク:大学院生、研究者(ポスドク)に限定した就活サイト。業種、専攻、女子学生など対象を限定した合同説明会を開催。
  • スポナビ:体育会所属の学生やアスリート学生を対象にした就活サイト。スポナビの担当者が個々の学生に対面面談を実施して企業PRをしてもらえる紹介サービスも有り。
  • hataracoo(ハタラクー)』:日本語学科生(日本語を話せる外国人留学生)向けの就活サイト。指定した国出身の人材とのマッチングが可能。

④逆求人型の新卒採用サイト(ダイレクトリクルーティング)

旧来型の就活サイトは、企業情報を掲載して学生に応募してもらういわゆる「待ちの採用手法」としての活用が一般的でした。

しかし、現在の労働人口不足と売り手市場の中、多くの企業が、学生からの応募を待つだけでは「自社が求める人材からの応募が思ったよりも少ない。」「以前は上手くいっていたのに今は募集をかけるだけでは学生が集まらなくなった。」という課題を抱えています。

そこで、最近注目されているのが、企業が登録している学生に直接オファーをかけることができる「逆求人サイト」の活用であり、採用手法としては「ダイレクトリクルーティング」と呼ばれています。

ダイレクトリクルーティングは、企業が主体となって学生を探し出し、欲しい人材に積極的にオファーをかける「攻めの採用手法」です。

企業は学生の人材データベースを見て、直接学生にコンタクトを取ることができるため、母数の少ない理系学生や探したくてもどこにいるかわからない学生にアプローチをかけることができます。

さらに事前に候補者を絞り込むことで、個々の学生と濃密なコミュニケーションを取りやすくなり、より一層企業と学生の相互理解を深めることが可能となります。

逆求人サイトには「逆求人がメインのサイト」と「逆求人”も”やっているサイト」の2パターンがあり、また総合型と特化型にも分かれているので、自社のターゲットに合わせてうまく活用しましょう。

先ほど紹介した就活サイト『paiza 新卒』『Wantedly Admin』もダイレクトリクルーティングサービスを提供しています。

他、ダイレクトリクルーティングサービスを提供する就活サイトを下記にご紹介しておきます。

  • OfferBox:登録学生数12万人を突破している国内最大級の新卒特化のダイレクトリクルーティングサービス
  • Smartthon:審査基準を突破したハイエンドな学生のみが登録できるダイレクトリクルーティングサービス。登録学生の60%が理系学生。
  • キミスカ:年次を問わず登録できる学生むけダイレクトリクルーティングサービス。早期から学生にアプローチをかけることが可能。
  • ニクリーチ:BIZREACH運営の学生向けのダイレクトリクルーティングサービス。マッチングした場合、企業は時間と場所を決めて学生におニクをご馳走する。

新卒の就活サイト(求人媒体)を最大限活用するための3つのポイント

就活サイトは、その数の多さから採用活動の目的によって、選定するべきものが変わってきます。

またオプション機能や付随するサービスも多様であるため、就活サイトを有効に活用するには、各サービスの特性、社内体制などを事前にチェックしておく必要があります。

就活サイトを活用する上での留意点は下記3つです。

  1. 求める人物像の設定と見直し
  2. 自社に合った就活サイトの選定
  3. 円滑な対応を実現する採用オペレーションの構築

①求める人物像の設定と見直し

求める人物像は、企業によって異なり、また同じ企業でも中長期的な経営戦略や人員計画によって変化します。

まずは求める人物像を緻密に設計し、社内の採用担当者でしっかりと共有してから、就活サイトへの掲載やサービスの依頼に進むようにしましょう。

②自社に合った就活サイトの選定

前項でご紹介したように新卒採用の就活サイト・求人媒体・採用支援サービスは種類が多く、数えきれないほど存在します。

何を選ぶかによって、アプローチしやすい層・しにくい層も違い、サービスの内容や料金体系も様々です。

自社に合った就活サイトを選定できるかどうかは、採用活動の成功に大きく影響します。

自社の採用活動をふり返り、「採用で一番困っていることは何か?」「解消するためにどんなことが必要で特に優先度が高い対策は何か?」「どのくらいコストをかけられるか?」といったことを導き出していきましょう。

過去に使用していた就活サイトがあれば、その結果(何人採れたか、入社後に活躍しているか等)を分析し、新しいものを検討しているのであれば一度予算を確保して利用してみるといいでしょう。

③円滑な対応を実現する採用オペレーションの構築

就活サイトの活用方法は様々ですが、ただ登録と企業情報を掲載しておけばいいというわけではありません。

気になる学生がいれば企業からアプローチをかけられるように、また学生からの連絡に円滑な対応ができるように体制を整えておかないと、採用に繋がるかもしれない重要なチャンスを逃しかねません。

もちろん掲載準備や事前計画を立てることも大事ですが、「就活サイトに登録してからが本当のスタートである」ことを忘れないようにしましょう。

求める学生へのアプローチと目的達成の観点から就活サイトを検討しよう

学生にとって就活期間は社会人スタートを切る最初の企業を決定するための大切な意思決定期間です。就活サイトへの登録が就職活動の第一手となる学生も多いです。

今回、多種多様な就活サイトをご紹介しましたが、ここでご紹介したものが全てではありません。

学生はリクナビやマイナビなどの定番の総合型就活サイトを最初に登録することが多いですが、他にも複数のサービスや就活ツールを活用して自ら積極的に情報収集しています。

また会社によっては、「登録学生数の多い就活サイトを利用することが、自社にとって最も有効な採用手法である」とも限りません。

まずは、それぞれの就活サイトの特性をしっかり理解し、選定の際には「自社の求める学生にアプローチできるか」「採用活動の目的を達成できるかどうか」をしっかりと検討するようにしてみてください。

学生側としても企業側としても、お互い『相思相愛』の採用結果になるようにしっかりと準備していきましょう。

人事ZINE 編集部

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