マネジメントに必要な能力とは?マネジメント力を高める資格と実務での活かし方

「管理職社員のマネジメント能力を高めたい…」
「資格の取得を勧めたいけど、どのような資格が適しているのかわからない…」

と考えている人事担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

組織やチームを束ねて最大の成果を生み出すためには、マネジメントが不可欠です。

マネジメント能力という言葉がよく使われますが、実際に業務でマネジメントを遂行するためには、さまざま能力や知識、スキルが必要です。

マネジメント能力を高めることを目的として社員に対して資格取得を勧める場合には、どのような資格がよいのでしょうか。

そこでこの記事では

  • マネジメントに必要な能力について
  • 職種ごとのマネジメントに関する資格の種類
  • 資格を業務に活かすためのポイント

について、解説していきます。

「いきなり管理職社員に適した資格を勧めるのは難しい」と感じるかもしれませんが、マネジメント能力に関する資格を知るだけならハードルは高くありません。

まずはこの記事でマネジメント能力に関する資格や資格を業務に活かすためのポイントについて、おさえましょう。

マネジメントに必要な能力とは?

企業が組織として成果を上げるために、管理職やリーダーにはマネジメント能力が必要と言われています。しかし、マネジメントとはそもそもどのようなものなのでしょうか。

マネジメントの定義

マネジメントとは英語を直訳すると、「管理」や「経営」の意味です。ただし、企業においては、「経営管理」や「組織運営」の意味で使われます。

アメリカの経済学者であるドラッカーは、マネジメントを「組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関」と定義しています。また、マネジメントを遂行する人を「マネージャー」と呼び、企業では経営管理や事業の責任者が該当します。

マネジメントで行う仕事と役割

ドラッカーのマネジメント論ではマネジメントの主な仕事について、次のように解説しています。

  • 目標の設定
  • 組織すること
  • 動機づけを行うこと
  • 評価すること

そして、マネジメントに求められる役割については、「組織が果たすべきミッションを把握し達成する」「組織で働く人たちが自己実現できる場を与える」「社会貢献する」との考え方を示しています。

マネジメントに必要な能力

マネジメントに必要な能力として、次のようなことが求められます。

  • 目標を設定する能力:
    マネジメントでは目標を具体的かつ、適切に設定する能力が求められます。そのために、目標とはどうあるべきかを知っていることが必要です。
  • 組織を作る能力:
    マネジメントでは適切な人材を選定・配置して、組織化を図る能力が求められます。
  • メンバーを動機づけするためのコミュニケーション能力:
    マネジメントでは組織の成果を最大限にするために、メンバーに対して動機づけを行うことが大切です。動機づけを行うには高いコミュニケーション能力が必要とされます。
  • 評価判定能力:
    マネジメントでは組織を構成するメンバーそれぞれを評価して、測定する能力が求められます。

マネジメントの知識やスキルに関する資格

次にマネジメントに関する資格を取得する効果や、おすすめの資格を紹介していきます。

これからマネジメントのスキルや知識を身につけたい方や、自分のマネジメント能力を確かめて証明したい方はぜひ参考にしてみてください。

マネジメント資格取得の効果

マネジメントの資格を取得する効果として、「資格を取得するために勉強や努力をする学びの効果」があげられます。そして、資格取得によって身についたマネジメントの知識やスキルは、マネジメントの実務に活かすことが可能です。

また、資格を保有していることが知識や能力、技能を示すシグナルとなり、他の社員や取引先などから優秀な人と認められる効果も期待できるでしょう。

続いて、マネジメントに関する資格について紹介していきます。

マネジメント力を身につけるのにおすすめの資格

●経営層の役員や次世代の経営者を目指す上級管理者向け

◆中小企業診断士

企業の経営層である役員や経営層をサポートする中間管理者層は、マーケティングや人材マネジメント、財務会計、リスクマネジメント、法律など、幅広い知識を身につける必要があります。

中小企業診断士は、このような経営についての幅広い知識が求められる国家資格です。

◆経営学検定試験(マネジメント検定)上級

経営学検定試験(マネジメント検定)は、経営に関する基礎的知識や専門的知識、その応用能力としての経営管理能力や問題解決能力が一定水準に達していることを認定する検定試験です。

試験のレベルは初級・中級・上級に分かれています。

上級は経営幹部や上級管理者が対象で、ビジネス構想力と戦略策定の知識が問われます。

●新任管理職や管理職を目指すリーダー社員向け

◆経営学検定試験(マネジメント検定)中級

経営学検定試験(マネジメント検定)の中級は、中堅社員からマネージャーを対象にしており、経営とマネジメントの体系的な知識が必要です。

◆ビジネスマネジャー検定

ビジネスマネジャー検定は、東京商工会議所が主催する民間資格です。管理職に必要な「チームとして成果を出す」ためのマネジメントに関する総合的な知識を学べます。

◆PMP(Project Management Professional)

PMPはプロジェクトマネジメントの専門家であることを証明する資格です。

プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトの立ち上げから目的達成まで一貫して管理することを意味します。PMPはプロジェクト管理のためのスケジュール調整や品質管理、人材やコストなどを管理するスキルを持つ人材であることを証明する資格です。

●新人や若手社員向け

◆経営学検定試験(マネジメント検定)初級

経営学検定試験(マネジメント検定)の初級は、新人や若手社員が対象で、経営学の基礎知識が問われます。

資格を業務に活かすためのポイント

ここまで、マネジメントに必要な能力やマネジメント力を身につけるのにおすすめの資格について、紹介してきました。

とはいえ、マネジメント能力を高めるために、社員に資格の取得へ取り組んでもらうよう働きかけるには、どうしたらいいのでしょうか。

そこで次は資格を業務に活かすためのポイントについて、解説していきます。

ポイント1|自社でのマネジメントに必要な知識を明確にする

自社でマネジメントを行うために必要とされる知識やスキルを社員に対して、明確に提示しましょう。

それにより現在マネジメントを行っている人や、マネジメントする立場を目指している人にも、今の自分に不足している知識を自覚することができます。

また、どの知識を実際のマネジメント業務に活かせられるのかを把握でき、スキルを実際の業務に落とし込むことが容易となるはずです。

ポイント2|資格手当などインセンティブの設定や評価を行う

マネジメントに必要な資格であれば、資格保有者に対して資格手当や合格報奨金などのインセンティブを設定する方法も有効です。

資格を取得するためには、業務外の時間で勉強して、さらには受験の費用もかかります。その分を報酬として支払うことで、社員の負担を減らすことが可能です。

さらに、資格を取得し社内に利益をもたらしている社員に対して評価を行いましょう。

それにより、社員の資格取得や資格の活用に対するモチベーションの向上にもつながるでしょう。また、該当社員が自発的に考えて、業務への取り入れを行うようになる効果も期待できます。

ポイント3|資格を持っていることを社外の人にも知らせる

名刺に取得した資格を記載したり、自社のホームページなどで資格を保有していることを公表したりすることで、社内だけでなく、取引先など社外の人にも知らせることも有効です。

本人に資格を持っていることを意識させて、資格の名に恥じない仕事をしようという意識を持たせられるでしょう。

さらに、対外的な評価の向上は仕事をすすめる上で効果的に働くでしょう。

まず社員が資格を目指す環境を作りましょう

この記事ではマネジメントに必要な能力や、マネジメント力を高める資格と実務で活かすためのポイントについて、紹介しました。

スキルアップのためとはいえ、資格の取得を目指す社員はそれほど多くはありません。まずは、社員が資格にチャレンジしたいと思えるような環境や仕組みを作ることが大切です。

また、資格を取っても実際の業務に活かすことができなければ、せっかくの資格が無駄になります。業務に資格を活かしたことを評価する仕組みについても検討してみましょう。

人事ZINE 編集部

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